
鉱滓(ノロ:SLAG): 熔剤が鉱石や燃料中の不純物あるいは金属中の酸化した不純物と反応してつくられる熔融生成物に適用される名称である。非鉄精錬における鉱滓(さい)やカラミ等、いずれもスラグとよばれる。シンダー(CINDER)も鉱滓と同じ意味に用いられる。 我が国でTML計測の実績のあるものには、ニッケルスラグ、鉄精鉱、銅精錬選鉱尾鉱、銅熔錬水砕カラミ、珪酸鉄がある。 硫酸滓(PYRITE CINDER): 硫化鉄鉱を硫酸工場で焙焼し、硫黄分を回収した後の焼滓をいう。鉄分は54〜57%で、製鉄原料として使用される。粒度が微細なため焼結(SINTERING)が行われる。 ペレタイジング(PELLETIZING): 微粉鉱石の団鉱法の一つ。10〜15mm径のペレットとよばれる強度の大きなボール状高炉装入物を作る方法で、磁力選鉱による貧鉱石の富鉱石の発展及び高炉装入原料の完全整粒化の利益が大きいことから発達した。 ペレット(PELLET): ペレタイジングにより製造した人造鉱石。一般には小球形状のもの。 焼結(SINTERING): 粉鉱を溶鉱炉で処理する予備操作で、FeやS等の酸化熱を利用して粉鉱を焼き固めることをいう。あるいは粉鉱を粉コークスで焼き固めて焼結鉱を製造する。 硫化鉄鉱(SULPHIDE IRON ORE): 硫化鉱物(SULPHIDE MINERAL)の一つ。鉄と硫黄の化合物である。FeSとFeS2の形がある。FeSは磁硫鉄鉱(PYRRHOTITE)、FeS2は黄鉄鉱(PYRITE)と白鉄鉱(MARCASITE)がある。これらの鉱石は焙焼(ROASTING)によってまずS分を回収し、その残滓(硫酸滓)を鉄源として使用される。 この粗鉱は主として黄鉄鉱で普通硫化鉱(SULPHIDE ORE)という。 マンガン鉱: 大きく分b驍ニ、金属マンガン鉱と二酸化マンガン鉱の2種類になる。 金属マンガン鉱は主として製鉄、製綱業に使用される。荷姿は塊である。二酸化マンガン鉱は乾電池、ガラス工業等の多方面に利用される。荷姿は粉状の袋物で年間で約8,000トン輸入されている。ばら積み輸送は不明。 ニッケル鉱: BCコード付録Aにはニッケル精鉱として取り入れられている。細かい粒子を多く含む自然鉱石については我が国の意見として付録Aに追加されなかった。 我が国は、自然鉱石を約230万トン/年輸入している。精鉱につては不明。 選粉炭(微粒石炭): 石炭の粉末をいい、大きさについては厳格な規格はないが、一般には10〜15mm以下をこうよんでいる。 石こう(GYPSUM): 昭和48年6月6日付で運輸省船舶局長により通達された舶査第255号でTML測定をするよう指導された類似物質。 BCコードでは付録C(GYPSUM)に収録されている。
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